イラレでアートボードのサイズ変更や向きを回転させる基本的操作を解説

Illustrator(イラレ)にはアートボードという作業範囲がありますが、このアートボードのサイズの変更や向きを回転させるなどの基本的操作方法をこの記事では解説していきます。

アートボードはイラレを立ち上げて最初に設定するものだけに基本です。

Renton

アートボードは作業場的なイメージです。

アートボードの使い方は様々で、アートボードについてある程度知識がないと入稿データや印刷する際にトラブルになりかねません。

アートボードのサイズを適切にしないとデータが重くなったり、作業効率が落ちる原因にもつながるので、今さら聞けないアートボードの基礎についてこの機会にマスターしてみてください。

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目次

イラレのアートボードとは

アートボードとは簡単に言ってしまえば、「作業スペース」です。

Point

基本的にアートボード上にあるデザインは印刷されますが、アートボード外にあるデザインは印刷されません。

Renton

アートボード外のグレー部分はカンバスと呼びます。

ここで混乱しがちなのは、アートボードサイズ=印刷範囲ではないということです。

あくまでアートボードは作業する範囲ですので、A3サイズのアートボードにトンボ(トリムマーク)を使ったA4サイズの印刷範囲が指定されていればA4仕上がりで印刷されます。

  • A4サイズの印刷物をA4サイズのアートボードで作成すると印刷機の仕様から端まで印刷されない場合があります。

そのため、デザインの現場ではA4サイズでトンボを使って印刷範囲を作り、A4サイズより少し大きめのアートボードサイズを指定します。(印刷範囲に対して余裕を持ったアートボードサイズにする)

トンボ(トリムマーク)は断裁するときの基準になるマークですので、トンボをつけた入稿データではアートボードのサイズなどに気をつけてください。

カンバスの活用方法

カンバスは印刷されない範囲なので、印刷したくないけど残しておきたいデザイン(アピアランス分割前やアウトライン前)などの配置場所として活用出来る。

アートボード外のカンバスは、主に作業途中のパーツや印刷したくないけど残しておきたいデザインを置いておくことができます。

Renton

データを保存していれば、アートボードになくても消えることはありません。

ただし、入稿データの場合は、思わぬトラブルを避けるため、カンバス上のデータも削除しておく事をおすすめします。

イラレのアートボードのサイズ変更のやり方

まず、Illustratorを新規で立ち上げると、アートボードのサイズを指定することになります。はじめからサイズが分かっていれば、ここで指定してしまいましょう。

Renton

イラレでは後からアートボードのサイズの変更は簡単にできます。

ここではA4サイズ横向きでアートボードを一旦指定して、“作成”をクリックします。

次にアートボードのサイズ変更をします。アートボードのサイズ変更は「アートボードウインドウ」もしくは、「アートボードツール」でおこないます。

「アートボードウインドウ」を開きます。

  1. メニューバー
  2. ウインドウ
  3. アートボードをクリック

「アートボードウインドウ」の「アートボードツール」のアイコンをクリックします。もしくはツールバーの中にある「アートボードツール」をダブルクリックします。

すると、アートボードオプションが開きます。ここでサイズ変更をおこないます。

サイズは“プリセット”の中から既定のサイズを選ぶこともできますが、“幅”と“高さ”を自分で自由に設定することもできます。

ここでは試しに“幅”はそのままで“高さ”を100mmにして基準点をセンターにしてOKをクリックします。

Point

基準点とはサイズ変更をする際、どこを基準にしてサイズ変更をおこなうかを指定する点。動かしたくない場所を基準点に指定することがおすすめ。

すると、アートボードのサイズが“幅297mm”で“高さ100mm”に変更することができました。

基準点をセンターにしていたので、中心に対してアートボードのサイズが変更されました。

イラレのアートボードの向きを回転させるやり方

先ほどと同じようにアートボードオプションが開きます。

すると、“方向”という項目があります。ここでアイコンをクリックするだけで、縦向きか横向きかを変更することができます。

アイコンをクリックすると分かるかと思いますが、“幅”と“高さ”の値が入れ替わりますので、自分が指定したどんなサイズでも90度向きを回転させることができます。

ここで、注意したいことは、アートボードは向きを90度回転させられますが、アートボード上のデザインは合わせて回転しないということです。

あくまでアートボードだけを90度回転させる方法ですので、もしデザインを合わせて回転したい場合は別で回転させる必要があります。

アートボードのサイズ変更や向きを回転させる基本的操作のまとめ

アートボードのサイズの変更や向きを回転させるなどの基本的操作方法をご紹介しました。

アートボードに関しては難しく考える必要はなく、あくまで「作業スペース」という認識で問題ありません。

アートボードを追加・複製などさらにアートボードの編集について詳しく解説してある記事もあるので、合わせて読んで頂くと理解が深まると思います。

この記事のまとめ
  • アートボードは「作業スペース」のようなもの
  • アートボード上にあるデザインは印刷されるが、アートボード外にあるデザインは印刷されない
  • アートボードサイズ=印刷範囲ではない

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この記事を書いた人

Rentonのアバター Renton グラフィックデザイナー

制作会社でグラフィックデザイナーをしているRenton(レントン)です。
都内在中でデザイナー歴9年目です。
パッケージデザインからCI・VI、広告や販促ツール、Webやイラストなどを中心としたグラフィックデザインやトータルブランディングを仕事にしています。

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