どんな世界やどんな人にも初心者でいる時期はあります。
デザインという分野も同じです。
プロとして経験を積んだり、新人デザイナーを数々見ていくと傾向や共通点があるような気がします。
そんなデザイン初心者時代には気付けず、ついついやりがちなデザインがダサくなる典型的なパターンを現役デザイナーがご紹介します。
デザイン初心者時代には何の疑いも持たずに流してしまうポイントも早めに理解する事でそれだけ早く脱初心者を達成できるかと思います。
デザインがダサくなるパターン1 : ドロップシャドウが強すぎる
デザイン初心者がやりがちなパターンでありがちなのが「ドロップシャドウを強くかけすぎる」事です。
文字やオブジェクトなどに影をつけることができるIllustratorやPhotoshopなどで使えるアピアランス機能
ドロップシャドウをかけることで背景との差を出し、文字を強調させたり、浮かせて見せることが出来るためデザイン業界ではよく使われる機能です。
ただ、ドロップシャドウを強くかけすぎる事で悪目立ちし、エクセルで作ったようなダサいデザインになってしまうためドロップシャドウを強くかけすぎないようにした方が懸命です。
ドロップシャドウの濃さや範囲を抑えるだけでなく、背景に近しい色に変更することで見え方を抑えることもできます。
ドロップシャドウを上手にかけるためのテクニックは別記事で紹介していますので詳しくはこちらをご覧ください。
デザインがダサくなるパターン2 : 文字がでかすぎる
デザイン初心者がやりがちなパターンでありがちなのが「文字を必要以上に大きくしすぎる」事です。
デザイン初心者時代にはまだ文字組みやレイアウトバランスの感覚が足りていないので、文字が必要以上に大きくなりがちです。
文字組みやマージン、レイアウトなどは経験を積む必要があり、急にパッと出来るようになるのは難しいです。
まずは文字を大きくしすぎないことを意識することが重要です。
デザイン初心者の方は自分がベストだと思う文字の大きさの0.8倍くらいを目安にすると良いかもしれません。
文字を必要以上に大きくしすぎないということを意識するためにはどこまで文字を小さくしても大丈夫かということを知る必要があります。最小文字サイズについてはこちらの記事を参考にしてください。
デザインがダサくなるパターン3 : 原色を使いすぎる
デザイン初心者がやりがちなパターンでありがちなのが「原色を使いすぎる」事です。
原色とは、色を生み出すために混合する元の色のことわかりやすい例を挙げるとしたら赤、青、黄色、緑などですが、もっとわかりやすくすると「まじりけのない、純度の高い色」という意味合いが強いです。
勘違いされやすいですが、例にあげた原色を使ってはいけないという訳ではないということです。
重要なのは原色をやたらと多用しないこと
原色はとても強い色です。
この強い色を意図を持って使うことでメリハリの効いたデザインにすることも可能ですが扱いが難しいです。要するに、原色を多用するデザインは上級者向きということです。
これを理解せず、デザイン初心者がむやみに使いすぎるとデザインをダサくする原因にもなりますので注意が必要です。
配色に関してもっと深く勉強したい場合はこちらにおすすめの配色に関する本をまとめてあるので参考にしてみてください。
デザインがダサくなるパターン4 : 統一感がない
デザイン初心者がやりがちなパターンでありがちなのが「統一感がない」事です。
経験が浅いと、デザインをしているうちに視点が狭くなり、全体のまとまりを見れなくなる傾向があるようです。
- 使うフォントが多く混在しすぎていて統一感がなくなる
- 使う色が多く配色がバラバラ
- 使う素材のテイストがバラバラで統一感がない
デザインには数あるデザイン要素を一貫させるルールやスタンスの事を指す「トンマナ」という言葉があります。このトンマナを合わせるように意識することがデザイン制作には重要です。
デザインがダサくなるパターン5 : メリハリがない
デザイン初心者がやりがちなパターンでありがちなのが「メリハリがない」事です。デザインにおけるメリハリとは、優先順位をつけることです。
- 文字や写真などのデザイン要素の全てが極端に大きい
- 文字や写真などのデザイン要素の全てが極端に小さい
- 配色が同じものばかり
- 同じ要素やレイアウトで全体的に単調
デザイン上で優先順位をつけるということは、目立たせる順番を決めることで、主張するところは主張し、抑えるところは抑えるということです。
デザイン要素に優先順位をつける事で、バランスとセンスが良く見やすい上級者のデザインに近くことができます。
デザイン要素を目立たせ、インパクトを持たせるテクニックなどはこちらの記事を参考にしてください。
デザインがダサくなる典型的なパターンのまとめ
デザイン初心者時代には気付けず、ついついやりがちなデザインがダサくなる典型的なパターンを現役デザイナーがご紹介しました。
ご紹介したパターンはデザインの経験を積んでいけばいつか気付いて改善されていくもので、デザインが上手な人は心得ている基本的なことかもしれません。
ただ、デザイン初心者時代に少しでも早くこれらのことに気づき、意識することで脱デザイン初心者の道は確実に早まります。
気づくのが早ければ早いほど良いと思っています。
是非、デザインがダサくなる典型的なパターンを意識してデザイン制作に励んでください。
また、本気でデザイナーを目指したい方は「デザインスクール」を受講するのもおすすめです。
たくさんあるデザインスクールの中から本当におすすめできる厳選したスクールをまとめた記事がありますので興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
- デザインがダサくなるパターン1 : ドロップシャドウが強すぎる
- デザインがダサくなるパターン2 : 文字がでかすぎる
- デザインがダサくなるパターン3 : 原色を使いすぎる
- デザインがダサくなるパターン4 : 統一感がない
- デザインがダサくなるパターン5 : メリハリがない
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