センスとは何か?デザイナーが教えるセンスを磨く方法

“センスとは生まれ持った才能”と思っていませんか?はっきり言ってこれは“間違いです”。

デザイナーをしているとよく“私にはセンスがないから羨ましい”などと言われることが多々ありますが、センスは生まれ持った才能ではないので、誰でもセンスは磨くことができます。

この記事で解説するセンスについては、デザインだけでなく全ての分野に共通する考えだと思います。

Renton

ファッションセンスを磨きたい人や、ビジネスセンスを磨きたい人など幅広い方にもおすすめです。

抽象的な概念である“センス”とはそもそもなんなのか。センスを磨くためにはどうしたら良いかなどを現役デザイナーがこれまでの実体験と絡めてご紹介します。

目次

センスとは選択する力(精度)のことである

結果から先にいうと、「センスとは選択する力(精度)」のことです。

選択する力(精度)は選択肢の量によって変わり、選択肢が多ければ多いほど選び出す1つの答えの精度は増します。

例えば、「私に最適なファッションブランドを教えて」という問いに対して、ファッションブランドを10個知ってる人が選び出す答えと1000個知ってる人が選び出す答えとでは精度に差が出ます。

ですが、どんなに知識が豊富で多くの選択肢を持っていても、それを正しく選び出すことが出来なければ意味がありません。

Point

センスが良い人とは、多くの選択肢から最も良い選択ができる人のこと

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デザインは選択の連続なので、デザイナーは常に選択する力(センス)を使っています。

数ある選択肢の中から最適なフォントを選び、色を選び、レイアウトを選んでいます。

可愛いデザインという方向性の中にはたくさんの“可愛い”が存在していて、どの“可愛い”を選びだすのかなど選択の連続でデザインは成り立っています。

これまで漠然としていたセンスとは何か?が理解できると具体的にセンスを磨く方法もわかってきます。

  • センスとは選択する力(精度)のこと
  • センスが良いとは多くの選択肢から最適な選択ができる状態のこと

センスの良さは知識の量に比例する

センスが良くなりたい!センスを磨きたいという方は、知識量をあげることが重要です。

ファッションセンスが良い人は、ファッションについての知識(ブランドやトレンド、アイテムの特性や相性…etc)が豊富で、多くの選択肢の中から自分に合うファッションスタイルを選択しています。

知識の量を増やすことは=選択肢を増やすことに繋がります。

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どんなに選ぶ力(センス)に長けていても少ない選択肢の中からでは最適な選択は難しいです。

選ぶ力(センス)は未熟なうちはとにかく選択肢の幅を増やすことが最優先です。

Point

センスを磨く具体的な方法は、知識量を上げて選択肢の幅を広げること

僕は学生の頃、デザイン学校に入った当初はセンスが全くありませんでした。

田舎出身でオシャレな洋服も知らない、オシャレなお店も知らない、展示会なども行ったことがないと、とにかく知識・経験ともにゼロに等しかったです。

そんな僕が学生の頃にやったことは知識をとにかく増やすことでした。良いとされる物やデザインを見て知り調べることを重点的に繰り返し続けました。

Renton

友達にも聞きまくって良いものをたくさん教えてもらいました!

すると、自分の中の世界がどんどんと広がっていき、良いとされるものには共通点があることに何となく気づいてきました。

今思うとそれが選択する1つの基準になったのだと思います。

センスゼロの僕が現在プロとして大手のデザインなどを担当させてもらえているのは知識量を増やしたことが活きているのだと今は実感しています。

センスを磨くには知識の質を上げる

センスを磨くために知識の量を増やした次にすることは「知識の質を上げる」ことです。

例えば、ただブランドの名前を知っているだけの人より、一つ一つ深くブランドを知っている人の方が、選択により説得力が増し、おのずと精度は上がっていきます。

知識の質が高いと、選択に理由や根拠を付けられるので間違いが起こりづらくなり、より正しい選択が取れるようになります。

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正しい選択を取れる=センスが良いに繋がっていきます。

つまり、増やした知識の質を上げていくことで、おのずとセンスは磨かれていきます。

  • 知識の量を増やした次にすることは「知識の質を上げる」こと
  • 増やした知識の質を上げていくことで、センスは磨かれる

センスを理解するおすすめ本

僕は学生の頃はそこまでセンスに関して深く理解はしていませんでした。ただ、なんとなく良いものを知ればセンスが良くなるのでは?と漠然と考えていました。

そんな時に出会ったのが、水野学さんの「センスは知識からはじまる」という本でした。

この本を読んで、あの有名な水野学さんが自分が思っていることと同じことを言っている!と気付きました。漠然と考えていたセンスの実態がクリアになったのを覚えています。

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この本は僕のバイブルになりました

この本はデザイナーに関わらず、センスを磨きたいという全ての方におすすめです。

あくまでこの記事は僕の主観と個人的考えで書いているので、水野学さんの考えを知りたい方は1度参考にしてみてください。

著:水野学
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センスを磨く具体的なおすすめ方法

センスとは何か。センスを磨くにはどうすれば良いかは理解してもらえたかと思うので、最後に僕が学生の頃、センスを磨くためにやっていたおすすめな方法をご紹介します。

アプリやネットを活用する

ネット社会の現代ではネットやアプリで簡単に情報収集することができます。

Pinterestなどはプロになった今でも毎日みて情報を集めています。知識や情報を蓄積するうえではネットやアプリを活用することが1番効率が良いです。

雑誌や本を活用する

デジタル社会でも雑誌や本から得られる知識や情報は重要です。

雑誌や本の良いところは、専門性が高いことです。知識の質を上げるためには雑誌や本などの専門性が高いものから学ぶことをおすすめします。

実体験をする

知識だけでなく経験を積むとより理解度が増し、知識の質が向上します。

実際にお店に足を運んでみたり、多少お金を使ってでも良い体験をしてみる、スクールなどに通ってみるなど経験値を増やすこともセンスを磨くには重要です。

デザイナーが教えるセンスまとめ

現役デザイナーがセンスの仕組みやセンスの磨く方法などをご紹介しました。

センスは元々不確かなものなので、これが全て正しいということではありませんが、僕はこれまでの実体験から今でも知識を増やして選択する力を磨いています。

Renton

センスは生まれ持った才能ではなく、トレーニングすることで向上ができるものと思ってください

この記事のまとめ
  • センスが良いとは多くの選択肢から最適な選択ができる状態のこと
  • センスを磨く具体的な方法は、知識量を上げて選択肢の幅を広げること
  • 増やした知識の質を上げていくことで、センスは磨かれる

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この記事を書いた人

Rentonのアバター Renton グラフィックデザイナー

制作会社でグラフィックデザイナーをしているRenton(レントン)です。
都内在中でデザイナー歴9年目です。
パッケージデザインからCI・VI、広告や販促ツール、Webやイラストなどを中心としたグラフィックデザインやトータルブランディングを仕事にしています。

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