PDFを閲覧、編集できる「Adobe Acrobat DC」はビジネスシーンでも欠かせないソフトになりつつあります。
ですが「Adobe Acrobat DC」は有料サブスクリプションで、使い続けるにはそれなりの出費がかかってしまいます。
そこで、この記事では現状Acrobat DCを安く手に入れる方法を詳しくまとめて解説しています。Acrobat DCを少しでも安く手に入れる方法を知りたい方や他の安いPDF編集ソフトなどを知りたい方などにおすすめです。
Adobe Acrobat DCとは?
そもそもAcrobatには「Acrobat DC」や「Acrobat Reader」など様々なソフトが存在してややこしいです。
PDFを開発したAdobe社が提供するPDF制作・編集・署名などPDFに関する様々な編集が可能な有料サブスクリプション型の編集ソフトです。
Adobe Acrobat DCとAdobe Readerの出来ることの違い
無料で提供されている「Acrobat Reader」はPDFの閲覧が可能ですが、編集や署名などは出来ないので注意が必要です。※一部制限付きで可能
出来ることの内容 | Acrobat Reader | Acrobat Pro DC |
---|---|---|
月額料金※年間プランの場合 | 無料 | 1,738 円/月 |
PDFの表示/注釈の追加、印刷 | 可 | 可 |
PDFを作成・編集(テキストや画像) | 不可 | 可 |
スキャン | 不可 | 可 |
パスワードで保護 | 不可 | 可 |
PDFをWordやPowerPoint、Excelなどのファイル形式に変換 | 不可 | 可 |
PDFへの署名、署名の依頼と進捗管理 | 回数制限あり | 可 |
PDFの編集を制限無くしたいなら有料版のDCと覚えてください
Adobe Acrobat DCの「Pro版」と「Standard版」の違い
さらにややこしいことにAcrobat DCには「Acrobat Pro DC」と「Adobe Acrobat Standard DC」の2種類存在します。
「Acrobat Pro DC」と「Adobe Acrobat Standard DC」は一言で言うと「使える機能の違い」です。
使える機能を一覧にするとこうなります。
比較項目 | Acrobat Pro DC | Acrobat Standard DC |
---|---|---|
月額料金※年間プランの場合 | 1,738 円/月 | 1,518 円/月 |
Windowsで利用 | 可 | 可 |
Macで利用 | 可 | 不可 |
PDFをWordやPowerPoint、Excelなどのファイル形式に変換 | 可 | 可 |
PDFを作成・編集(テキストや画像) | 可 | 可 |
PDFへのフォームに記入・署名 | 可 | 可 |
PDFの複数ファイルを結合、整理 | 可 | 可 |
処理状況をリアルタイム で追跡(電子サイン) | 可 | 可 |
PDFをパスワードで保護 | 可 | 可 |
2つのPDFの比較や差分の確認 | 可 | 不可 |
スキャンした文書を編集・検索可能なPDFに変換 | 可 | 不可 |
PDF内の機密情報の削除 | 可 | 不可 |
ISOとアクセシビリティ標準規格にPDFが準拠しているか検証して修正 | 可 | 不可 |
このようにAcrobat Pro DCとAcrobat Standard DCでは使える機能に若干の差があります。
- macOSに対応
- ファイル差分比較機能搭載
- 検索可能PDFにするOCR機能搭載
- ISOとアクセシビリティ標準規格チェック
普段からWindowsしか使わない方はStandard DCで問題ありませんが、Macユーザーは強制的に価格が高いAcrobat Pro DCしか選択肢がなくなります。
Adobe Acrobat DCの価格
気になるAdobe Acrobat DCの価格ですが、「年間プラン(月々払い)」「年間プラン(一括払い)」「月々プラン」の3つのプランによって違いがあります。
また使える機能の違いにより、Acrobat ProとAcrobat Standardでも若干の差があります。
Acrobat Pro DC | Acrobat Standard DC | |
---|---|---|
年間プラン(月々払い) | 1,738円/月※年間契約必須 | 1,518円/月※年間契約必須 |
年間プラン(一括払い) | 20,856円/年 | 18,216円/年 |
月々プラン | 2,948円/月 | 2,728円/月 |
Acrobat StandardよりAcrobat Proの方が約200円ほど高い価格設定になっています。
こちらはAdobe単体プランでの価格になります。Adobe単体プランについてはこちらのAdobe単体プランはお得?Adobeソフトを最安で使う組み合わせプランとはで詳しく解説しています。
Adobe Acrobat永続ライセンスと有料サブスクリプションはどちらが良いか
Adobe Acrobatには「永続ライセンス」といういわゆる「買い切り版」もあります。
永続ライセンスの価格はこの通りです。
月額料金 | 一括料金 | |
---|---|---|
Adobe Acrobat Pro DC | 1,738円 | 20,856円 |
Adobe Acrobat Standard DC | 1,518円 | 18,216円 |
Adobe Acrobat Pro 2020 永続ライセンス | 買い切りの為無し | 95,326円 |
Adobe Acrobat Standard 2020 永続ライセンス | 買い切りの為無し | 60,412円 |
Acrobat Proで価格が95,326円と高く、最低5年以上使わないと元が取れない計算になります。
また、永続ライセンスのサポートは2022年6月6日に終了しました。
Adobe Acrobat 2017 (永続版)、およびAdobe Acrobat Reader (2017) のサポートは2022年6月6日に終了しました。これらの製品を引き続きご利用いただくことはできますが、ソフトウェアのバグやセキュリティに関するアップデートやお知らせが受けられなくなります。
安心してお使いいただくためにも、お客様には最新サブスクリプション版のAdobe Acrobat およびAdobe Acrobat Reader にアップデートすることを強く推奨します。
Adobe Acrobat 公式サイト
このことから価格面からもサポート面からもAcrobat永続ライセンスはやめておくのが無難です。
Adobe Acrobat DCの価格を抑えて安く手に入れる方法
Adobe Acrobat DCを正規の価格から少しでも安く手に入れる方法はないのでしょうか?
Acrobat DCを劇的に安く買える方法はありませんが、これからご紹介する方法で正規で買うよりお得に手に入れられる可能性があるので、少しでもAcrobat DCを安く手に入れたい方は参考にしてください。
無料の体験期間を利用する
Adobe Acrobat DCを初めて使う方は7日間の無料体験期間が利用できます。
7日間の間は完全無料でAcrobat DCの全ての機能を使用することができますのでAcrobat DCを試しに使ってみたい方や短期間だけ使う予定がある方におすすめです。
ただし、期間を過ぎると自動で料金が発生してしまうので、引き続き利用する予定のない方は期間内に解約する必要があります。
Adobe CCコンプリートプランを利用する
Adobe CCのコンプリートプランに加入している人ならAcrobat Proもプラン内に含まれているので追加料金を支払うことなく無料で利用することが可能です。
Adobe CCのコンプリートプランならAcrobat DCだけでなく、全てのAdobe製品を使い放題なのでかなりおすすめです。
全てのAdobe製品を使い放題なので価格はそれなりにしますが、Adobe CCのコンプリートプランを劇的に安くする方法はあるので、こちらの記事を参考にしてお得にAcrobat DCを使うことをおすすめします。
Amazonや楽天などのショッピングサイトを利用する
Adobe Acrobat DCはAmazonや楽天などのショッピングサイトでも販売されていて、Adobe公式サイトで買うより安く購入することがきます。
Adobe 公式サイト | 一括料金 | |
---|---|---|
Acrobat Pro DC (12か月版, オンラインコード) | 20,856円 ※一括払い | 18,765円 |
Acrobat Standard DC (12か月版, オンラインコード) | 18,216円 ※一括払い | 16,560円 |
Acrobat Pro DC (36か月版, オンラインコード) | 62,568円 ※一括払い×3 | 45,099円 |
Acrobat Standard DC (36か月版, オンラインコード) | 54,648円 ※一括払い×3 | 37,260円 |
ショップによっては数千円安い場合もあります
また、ショッピングサイト側のお得なセールやクーポン、ポイントバックなどを利用できるので結果的にさらに安く手に入れられる可能性があります。
Amazonプライムデーやタイムセールなどのセールなどを駆使すればAcrobat DCを安く買える可能性がありますので是非1度確認するのをおすすめします。
Acrobat DC以外のPDF編集ソフトを利用する
PDFを扱うならAdobe Acrobat DCが間違いないですが、価格が高くて購入を迷われている方はAdobe以外のPDF編集ソフトを使う方法もあります。
MobiSystemsが販売するPDF編集ソフト「PDF Extra」は、Acrobat Pro DCの年間一括払い(20,856円)よりも安い9,980円で永続ライセンスを購入できます。
サブスクリプション型のプランもあります
個人版 | |
---|---|
PDF Extra Premium | ¥531 / 月 |
PDF Extra Ultimate | ¥798 / 月 |
PDF Extra 2023 | ¥9980 / 買い切り |
- 編集
- 結合
- 記入して署名
- 注釈
- 保護
- 変換
- 整理
- 圧縮
- PDFからWordやePubへ変換
- 読み取り
Adobe Acrobat DCと同等の機能が使用可能で価格もかなり安いので、検討する余地は大いにあるかと思います。気になる方は下記の公式サイトで詳細を確認してみてください。
\ Acrobat DCと同等の機能なのに格安 /
Adobe Acrobat DCの価格を抑えて安く手に入れる方法まとめ
Adobe Acrobat DCの価格やプランの解説とAcrobat DCを安く手に入れる方法をご紹介しました。
ご紹介した方法を上手く利用すれば、有料サブスクリプションであるAdobe Acrobat DCを安く使い続けることが可能になるかと思います。
- 無料の体験期間を利用する
- Adobe CCコンプリートプランを利用する
- Amazonや楽天などのショッピングサイトを利用する
- 他のPDF編集ソフトを利用する
中でもおすすめなのがAdobe CCコンプリートプランを利用することです。
やはりAdobeの全ソフトが定額で使い放題なのがお得ですし、アップデートなどのサポートも最大限受けられるので是非検討してみてください。