最近話題になっているのがクリエイターの為に開発された左手用デバイス「TourBox Elite」です。
ショットカットキーやプリセットを各ボタンに登録する事でクリエイターの作業効率を上げる事が出来るのが特長で、この記事では今話題のTourBoxを実際に使ってみた感想や使用感なども含めたレビューを現役デザイナーが解説しています。
- クリエイター向け左手デバイスTourBoxってなに?
- TourBox Eliteの基本スペック
- TourBox Eliteを使うと具体的にどんな事が出来るの?
- メリットやデメリットってある?
個人的にはとてもおすすめ出来るので「TourBox 」に興味がある人は是非参考にしてください。
クリエイター向け左手デバイスTourBoxとは?
TourBoxはアメリカで生まれたデジタルクリエイターの為に開発された左手用デバイスで、世界中のデジタルクリエイターに愛用者がいます。
現在「TourBox Neo」と新モデルである「TourBox Elite」の2つのラインナップがあります。
これまでマウスやキーボードで行なっていたショートカットや数値調整、ツールの持ち替えなどグラフィックから動画編集、イラストなど様々なデジタルクリエイターの作業効率を上げる可能性を秘めた新世代のデバイスです。
TourBox Eliteを活用するとできること
TourBox Eliteで具体的にできる事をまとめてみました。
- 各ボタンにショートカットキーを設定できる
- 自分が使いやすいようにカスタマイズが可能
- 多くのクリエイティブソフトで使用可能
- Bluetoothで無線使用可能
- 2台までのデバイスで切替えが可能
本来キーボードで行なっていたショートカットやマウスで行なっていたパラメーター調整などが左手に収まるデバイス内のボタンやホイールで代用出来るようになります。
キャンバス調整
パラメーター調整
ブラシコントロール
ブラシ回転 / 切り替え
TourBox Eliteの基本スペック
TourBox Eliteはそもそもハードウェアとソフトウェアを組み合わせて使うものなので、PC側に専用アプリをインストールする必要があります。
WindowsとMac両方に対応しています!
TourBox Eliteの外観について
TourBox Eliteの外観はこんな感じです。
ボタンやダイアルの形がそれぞれ違い、配置場所も使いやすいように計算されているので、慣れてくると手元をみなくても間違えずに使い分けられるように設計されているのがわかります。
TourBox Eliteの付属品について
TourBox Eliteの付属品はこんな感じです。
- TourBox Elite 本体
- TourBox Elite 本体用のポーチ
- TYPE-Cケーブル 1本
- TYPE-Cケーブル 1本用のポーチ
- 説明書
- 単三乾電池 2本
パッケージの箱が個人的には高級感があってカッコいいなって思いました!!
TourBox Eliteは電池?有線接続?
TourBox Eliteはワイヤレスで使用する場合は電池(単三電池2本)、有線で使用する場合はTYPE-Cケーブルという2通りの使い方が出来ます。
自宅メインの使い方をする人は有線使用でもそこまで煩わしさはないように感じますが、デスク周りをスッキリさせたい!という人は電池使用が良いと思います。
僕は現状有線で使用してます
TourBox Eliteのカラー展開
TourBox Eliteのカラーはブラック、ホワイト、クリアの3色展開です。
もちろん性能に違いはありませんので個人のお好みで選んでください
TourBox Eliteの大きさと重さ
- TourBox Eliteの大きさ >> 縦10cm×横11.5cm×高さ4.2cm
- TourBox Eliteの重さ >> 380g(電池含まない)
TourBox Eliteのの大きさは左手に収まるサイズ感で大きすぎず、小さすぎずのちょうど良い大きさです。
僕は手が小さいのですが使いやすいので女性も問題なく使えます
重さは「このサイズ感の割にはずっしりしてるなぁ」という印象ですが、逆にあまり動かしたくないのである程度重い方が作業効率的には良いのかなと思います。
TourBox Eliteが対応可能なアプリ
TourBox Eliteが対応可能なアプリは非常に多いです。
クリエイター向けということもあり、PhotoshopやIllustratorのようなAdobeソフトはもちろんの事、CLIP STUDIOやDaVinci Resolveなどのソフトも対応可能です。
またアプリを事前に登録しておけば、ソフトを切り替えた際に自動でプリセットが切り替わる機能も搭載されています。
ソフトごとに切り替え作業を行う必要なし(手動切り替えも可能)
TourBox Eliteのプリセット
TourBox Eliteの基本プリセットは公式サイトから無料でダウンロードすることが出来ます。
TourBox Eliteで使いたいソフトのプリセットをダウンロードすれば面倒な設定も短縮することが出来ます。
最初の設定が面倒という人は一旦基本プリセットをダンロードして実際に使ってみることをおすすめします!
もちろんカスタマイズも自由自在なので、使ってるうちに設定を変えたくなったら細かく変更することが出来ます。
TourBox Eliteの価格
気になるTourBox Eliteの価格をご紹介します。比較する為に前モデルのTourBox Neoもまとめました。
TourBox NEO | TourBox Elite | |
---|---|---|
本体のみ | 24,980円 | 39,960円 |
本体+専用キャリーケース | 27,480円 | 43,960円 |
TourBox Eliteは本体のみで39,960円という価格帯です。
決して安い買い物ではありませんが、作業効率が爆上がりする費用対効果を考えると充分検討余地があります。
セールなども実施している場合もあり、2022年11月に行われたセールではTourBox Elite(3,9960円)が31,968円まで値引きされています
TourBox Eliteのメリット&デメリット
TourBox Eliteのメリットやデメリットをご紹介します。
TourBox Eliteのメリット
TourBox Eliteの持つ数多くのメリットをまとめます。
- 片手で全て完結できる(片手に収まるサイズ感)
- 作業効率が上がる
- 複雑なショートカットも登録しておける
- ボタンだけでなくダイアルやノブなどの回転操作ができる
- 手元を見なくても各ボタンがわかりやすい(形状や位置)
- 2台までのデバイスで使用可能で切替えがシームレス
- 多くのクリエイティブソフトに対応
- Bluetooth対応
このようにたくさんのメリットがあります。
TourBox Eliteのデメリット
数多くのメリットを持つTourBox Eliteにはデメリットはあるのでしょうか?
- 慣れるまで時間がかかる
- iPadには非対応
これまで慣れてきた環境を新しくする事でボタンの位置や設定したショートカットなどを覚え、慣れるまでに多少時間がかかってしまいます。
体感的には1〜2週間程でだいぶ慣れてくると思います
また、iPadには現状非対応なのでiPadメインで使おうとしている人は注意が必要です。
【TourBox Eliteレビュー】実際に使ってみた感想
TourBox Eliteを実際に使ってみた率直な感想は「かなり良い!」です。僕自身もまだまだ完璧に使いこなせている訳ではないですが既に作業効率は上がりつつあると実感できています。
- ショートカットのカスタマイズ自由度
- ダイアルによる回転操作
- メインソフト(Illustrator&Photoshop)に対応
カスタマイズの自由度が高いのは有難いです。
自分の作業環境に合わせて最適な環境を作り上げられるので、どんどんアップデートしていって作業効率アップを目指していけるので今後も長い期間活躍するデバイスだと思います。
また、ショートカットはキーボードでも使えましたが、ダイアルによる回転操作はこれまでどうしても実現できなかったものなのでただただ、使いやすくて感動です!
- iPadには非対応
慣れるまでに時間がかかるのは仕方がない事ですが、iPad非対応は個人的に残念でした。(Apple Pencilをよく使うので)
ただ、iPadの需要もあると思いますのでそのうち対応になる可能性も十分考えられるので期待して待とうと思います。
TourBox Eliteレビューまとめ
TourBox Eliteのスペック紹介と実際に使ってみた感想を解説しました。
まとめると、「デザインの現場でも充分使えるプロ仕様デバイスでした!」
慣れるまでに時間が必要なのは確かですが、今後のことを考えると今のうちに慣れておくことでこれからの作業を効率的に進められるので充分検討する価値はある商品だと思います。
- 各ボタンにショートカットキーを設定できる
- 自分が使いやすいようにカスタマイズが可能
- 多くのクリエイティブソフトで使用可能
- Bluetoothで無線使用可能
- 2台までのデバイスで切替えが可能
これから企業やデザイン事務所などの現場でも主流になっていくかもしれません!