客観的な視点を持つことはとても難しいものです。
特に、自分が手掛けたデザインや企画アイデアなどは考えて手を動かしているうちに客観的に見れなくなってしまいます。
そんなあなたにプロデザイナーとしての経験で編み出した客観的に見る有効な方法をご紹介します。
デザインやアイデアだけでなく幅広く応用できる方法です。
客観的に見ることが出来ない方は是非実践してみてください。
客観的に見るとはどういうことか
そもそも「客観的に見ること」や「客観的な視点」とはどういうことなのでしょうか?
客観的に見るとは、自分以外の多くの他者が納得するような考え方で物事を見ることです。つまり、自分の意見や偏見などの主観から離れて考えることが大切です。
デザインで例えるなら、自分がこういうデザインが良い!と思うことを優先するのではなく、デザインを目にするユーザーが良い!と思えるデザインを追求することが客観的視点でデザインすることです。
- デザイナーはアーティストではないので客観的視点が大切です。
当事者である以上、本来は客観的に見ることは難しいですが、意識を変えることで客観的に見えるようになってきます。
主観から離れ、誰もが自然に納得するような意見や考え方で物事を見ることが重要
客観的に見るために有効な方法
自分が手掛けたデザインや企画アイデアなどは客観的に見るのが特に難しいです。客観的に見るために有効な方法を3つのポイントに絞ってご紹介します。
1日または数日放置してから見る
作業中やアイデアを考えている間は目の前のことに集中するため、視界や思考が極端に狭くなります。このデザインを制作している、企画を組み立てている期間は客観的に見ることは難しいです。
そこで、一旦作業を止めて1日または数日間放置する期間を設けます。
その間は出来るだけ思考を切り替えて別のことに注力することをおすすめします。
全く別のことに頭を切り替えた期間によって脳がリセットされ、客観的に見やすい状態になります。
僕の経験上、昨日までは良いと思っていたデザインが次の日見ると全然良く感じないことがあります。
時間に余裕がない方などは、客観的に見たい案件を70%程仕上げたら、別の案件に取り掛かり、次の日に改めて残り30%をこなすというスケジューリングがおすすめな方法です。
見え方を変えてみる
デザインはパソコンで制作することがほとんどです。
最初から最後まで同じ見え方で作業をしていると客観的にみることが難しいです。
そんなときは、プリントアウトして見たり、データを送ってスマホなどで見ることなどが有効です。
僕はデザインが80%の段階で1度スマホにデータを送ってスマホでデザインを確認しています。
企画やアイデアの場合は、ラフなどを描いてビジュアルに落とし込んでみることが有効です。
案件の内容によって出来るできないはあるかと思いますので、なるべく今までと内容はそのままで見え方を変えてみる工夫をすると客観的に見ることが出来るようになります。
他人に見せて意見をきく
客観的に見る上で1番ありきたりな方法ですが、ある重要なポイントがあります。
このポイントを実践しないと本当の客観的意見は得られません。
- その重要なポイントとは、他人に見せる時に「自分が携わったことを伝えない」ことです。
自分がデザインしたことや、自分の企画アイデアであることを伝えないことで、相手の気遣いという邪魔なフィルターを除外した純粋な客観的意見を得ることができます。
特に日本人は目の前の相手に好き嫌いを伝えるのが苦手です。
もう1つのポイントは意見をきく相手はなるべく見せる案件に詳しくない人が好ましいです。求めているのは純粋な客観的意見なので、よりエンドユーザーに近いターゲット層の人にお願いしてみるのがおすすめです。
ターゲット層に近い人に自分が携わったことを伝えずに意見をきく
デザインやアイデアを客観的に見る方法まとめ
自分のデザインや企画アイデアを客観的に見る有効な方法をご紹介しました。
自分が手掛けたデザインや企画アイデアなどは考えて手を動かしているうちに客観的に見るのが難しくなってきます。
ですが客観的視点で物事を見ることはとても重要です。
アーティストでない限り、自分主体の考えや制作物では通用しなくなる境が必ず来ます。
客観的視点と自分のオリジナリティを上手く融合させてください。最初は上手くいかなくても訓練することで徐々に出来るようになるはずです。
- 1日または数日放置してから見る
- 見え方を変えてみる
- 他人に見せて意見をきく
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