【ムードボードとは】ムードボードの作り方やポイントをデザイナーが解説

デザインの世界でよく耳にする「ムードボード」という用語があります。

ムードボードは、デザインの方向性を固める過程で非常に重要な役割を果たしています。

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ですが、その具体的な意味や使い方を知っている人は意外と少ないかもしれません!

この記事では、ムードボードの基本的な定義から、魅力的なムードボードを作成するためのポイントまでをわかりやすく解説していきます。

こんなことがわかる記事です

  • ムードボードとは?
  • ムードボードの作り方の手順
  • ムードボードの作り方のポイント

ムードボードは、さまざまな場面で活用されるのでこの機会にしっかり理解しておく事をおすすめします。

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目次

ムードボードとは

まずは聞きなれない「ムードボード」とは何なのかをご紹介していきます。

ムードボードとは

ムードボードとは、ビジュアルを通じてあるテーマやコンセプトの雰囲気を表現するためのコラージュです。

画像、色、素材、キーワードなどを1枚にコラージュして表現することで、ひと目でその雰囲気を伝えることができる為、デザインの方向性を定めたり、クライアントとの共有に用いたりします。

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キーワードやコンセプトの数によってムードボードの数は変わってきます!

ムードボードの目的と機能

ムードボードの主な目的は、デザインの方向性を明快にすることです。

ムードボードには複数の要素を組み合わせて一つのテーマや世界観を創造し、チームメンバーや関係者間でのコミュニケーションを円滑にする役割もあります。

ムードボードの役割

  • 言葉だけでは伝わりづらいイメージを伝える
  • 複数の人間間でイメージの共有をする
  • デザイン作成時に方向性のブレをなくす

感覚的なニュアンスを言葉よりも直接的に伝えることができるため、よりイメージが具体化され、創造的なプロセスにおいて重要な機能を果たします。

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デザインのアウトプット時にもムードボードを参考にすれば大きく方向性がブレることを防ぐことも期待できます!

ムードボードの使われ方

ムードボードはグラフィックデザイン、ファッション、インテリアデザイン、ウェブデザインなどの様々な分野で利用されます。

ムードボードはブランドのイメージを固めるためのビジュアル戦略として用いることもあるのでブランディング分野でも広く使われています。

ブランディングなどではプロジェクトに関わる人も増えるため、関わるすべての人にイメージを共有する為にもムードボードは重宝されます。

関わる人間が少なくともムードボードがあれば、「この世界観に合うアウトプットを目指す」という指標になるのでデザイン制作の助けにもなる

制作の指標にもなるので制作前にムードボードを用意することも多いです。

ムードボードの作り方の手順

ここからは実際のムードボードの作り方をご紹介します。

ムードボードの作り方① ワードを決める

まずはムードボードを作り始める前に、プロジェクトやデザインのコアとなるワードを決めます。

これはコンセプトとなるイメージやテーマを言葉で表したもので、後の選定過程での指針となります。

具体的には、「純粋」や「オーセンティック」などデザインの方向性やコンセプトなどをそのままワードに設定するのがおすすめです。

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ワードは日本語でも英語などの多言語でも良いです!

ワード選定で注意しなければいけないのは「誰が聞いてもわかりやすいワード」にする事です

ムードボードは多くの人にも共有することを本来の目的とする為、ニッチすぎるワードなどはなるべく避け、誰でもイメージが湧きやすいワードをチョイスする事をおすすめします。

ムードボードの作り方② 決めたワードに関連する画像を集める

選んだワードに基づいて、雑誌やインターネット、写真アーカイブなどから関連する画像を集めます。

色彩、質感、形状、写真だけでなくイラストやタイポグラフィも選択対象になり得ます。

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なるべく広く多種多様な画像を集めることを意識してください!

僕はムードボードの画像集めは「Pinterest」や「Adobe Stock」などを活用しています。集める画像の品質によってムードボードのクオリティが変わってきます。

ムードボードの作り方③ 決めたワードごとに画像をまとめる

集めた画像は、ワードごとに分類しまとめます。

画像の配置や組み合わせはワードの意味を考慮し、全体のバランスや統一感を意識することが大切です。

集めた画像の中で特にイメージが近いものなどは大きくレイアウトするなどしてメリハリをつける

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画像の数やレイアウトなどは基本的に自由なのでセンス良くイメージが伝わりやすいように意識して作るのがおすすめです!

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ムードボードの作り方のポイント

ムードボードを作成する際に意識するポイントをご紹介します。

ムードボードの作り方のポイント

  • ワードは雰囲気や世界観を表すワードにする
  • 集める画像はなるべく抽象的なものにする
  • 全体的な雰囲気を常に意識する
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1つづつ詳しく解説していきます!

ワードは雰囲気や世界観を表すワードにする

ワードの選定は雰囲気や世界観を表すワードにすることが重要です。

またなるべく抽象的なワードを選定し、イメージに合う画像を探しやすくするよう間口をある程度広げられるワード選定がポイントです。

選定するワードが限定的すぎるとムードボードの方向性やイメージが極端に偏ってしまう恐れがある

「1999年の渋谷」などより「90年代のレトロジャパン」などの方がイメージ画像を集めやすく、抽象的な雰囲気を表現しやすいと思います。

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ムードを作りやすいワード選びが鍵です!

集める画像はなるべく抽象的なものにする

集める画像は直接的な表現よりは、感情や雰囲気を喚起するような抽象的な画像を選ぶことで、想像力を刺激し、豊かなムードを創出することができます。

集める画像は「色味」や「雰囲気」などを意識し、1枚で完結させるのではなく複数の画像で1つの世界観を作り上げるイメージが重要

ムードボードは何枚ものイメージ画像の集合体で1つの世界観を表現するので、1枚1枚の個性が強すぎると全体の雰囲気を壊しかねないので注意が必要です。

画像を集める時は「これだ!」という1枚を探し当てるより、キーワードっぽいなという画像を数多く集めてから後から選定するのがおすすめです。

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僕はワードごとフォルダを用意し、一旦イメージに近い画像を深く考えず数集めてからあとで選定しています!

全体的な雰囲気を常に意識する

ムードボードは全体のバランスがとても重要です。

画像を集める際やレイアウトする際、画像同士が互いに補完し合い、一つの物語のようにまとまることで、より鮮明なメッセージが伝わるよう意識すると上手くいきやすい

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色玉や色チップなどを付けるのもイメージカラーが想起されやすくおすすめです!

レイアウトする際も画像ごと強弱をつけたり、隣り合う画像を入れ替えてみたりして全体で1つの世界観としてバランスが取れるようにするのもポイントです。

ムードボードの作り方やポイントまとめ

ムードボードの作り方やポイントを解説しました。

ムードボード作りでは常に全体のムードを意識し、総合的なイメージで1つの方向性を表現しようとすることが大事

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ゴールを明快にする意味でもムードボードは制作段階の最初に作っておく事をおすすめします!

正しくムードボードを作ることで、クリエイティブなアイデアの発展に貢献するだけでなく、プロジェクトの方向性を効果的に共有することができるので是非ムードボードを活用してみてください。

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この記事を書いた人

Rentonのアバター Renton グラフィックデザイナー

制作会社でグラフィックデザイナーをしているRenton(レントン)です。
都内在中でデザイナー歴9年目です。
パッケージデザインからCI・VI、広告や販促ツール、Webやイラストなどを中心としたグラフィックデザインやトータルブランディングを仕事にしています。

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